長野県の山々も少しずつ色付き始めており、千曲市が誇る重要文化的景観「姨捨の棚田」も秋が深まってきています。
メディア紹介される姨捨の棚田は、田植えの時期に見られる「田毎の月」 や初夏の緑美しい風景、黄金色に輝く初秋の風景が多いのですが、なかなか紹介されていないこれからのシーズンの風景もおすすめです。
田園以外の秋の景色
例えば、田んぼ以外にフォーカスしてみましょう。姨捨の棚田周辺には、田園以外でも晩秋の風景がご覧いただけます。
この美味しそうな柿の木。千曲市内には所々に柿の木があるんです。さて、どなたが収穫をするのでしょうか...。こうした実りの秋を探してみるのもお勧めです!
また、十五夜の月見に飾ることの多い植物、ススキもまだ見頃です。観月の名所、姨捨。ススキと月、そして姨捨の棚田を一緒に眺めるのも風流かと思います。(次回の満月は11月4日(土)です)
夜景は季節に関係なく
観月と併せて、夜景もご覧ください。善光寺平を一望できる夜景はシーズン問わず、いつでも楽しめます。特に、これからの時期は空気が澄んでいるため景色がよりよく見えます。
信州千曲観光局では姨捨夜景ツアーを開催していますので、こちらもご検討ください。
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稲の「はぜかけ」
少し時期が過ぎてしまいましたが「はぜかけ」も趣があります。ところで「はぜかけ」という言葉をご存知でしょうか?
地域によっては「はざかけ」というそうですが、刈り取った稲を束ねて木材などで柱を作り、横木を何本か掛けて作ったものを天日に干す為に稲の束を掛ける事を指します。
そして、充分に乾燥させてから脱穀します。周辺の農家さんでは、脱穀作業中でした。
今では、機械で乾燥させてしまうことが多く、昔の伝統を守った「はぜかけ」で脱穀を待つ稲達を見られるのは、この土地ならではです。
このように観光客が少ないこれからのシーズンですが、風情を感じられる場所が多くあります。誰もいない今の時期に姨捨の棚田を独り占めしてはいかがでしょうか?
姨捨の棚田
■住所 〒387-0023 長野県千曲市大字八幡姨捨4993−1(姨捨観光会館)
■アクセス JR姨捨駅から徒歩10分、長野自動車道 姨捨SAから車で10分