十一面観音春季例大祭が開催。観音像の拝観希望の方は事前連絡を

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本日4月17日、千曲市戸倉上山田温泉にある「智識寺」にて、年に1度の例大祭が開催されました。

例大祭では国の重要文化財である「木造十一面観音立像」の拝観ができます。

また、本堂・大御堂でお経や地元有志による神楽の奉納が行われました。


△本堂でお経を唱える様子


△地元有志による神楽の奉納

なお、例大祭以外の日でも拝観が可能です。※事前予約が必要です。
お問合せ
(智識寺):026-275-1120

智識寺の概要

「智識寺大御堂」と「木造十一面観音立像」が国の重要文化財に指定されている由緒あるお寺。

智識寺はもともと、冠着山の麓にある小さなお堂でした。
鎌倉時代に大御堂が建立され、室町時代に現在の場所へ”解体なし”で移動されたといわれています。

重要文化財 智識寺大御堂
真言宗智山派に属す清源山智識寺の大御堂は、本尊の十一面観音像を安置するお寺である。本堂は、桁行四間、梁間三間、寄棟造、茅葺で、前一間通りを外陣、後ろを内陣とした禅宗洋式の仏堂である。
室町時代末の天文10年(1541年)に、再建されたと伝えられている。慶長14年(1609年)に修理した棟札があり、昭和30年2月2日(1955年)に追加指定されている。

木造十一面観音立像の概要

平安後期に作られたとされる「木造十一面観音立像」。
欅一本で作られた高さ306cmの像は信州で唯一の希少なものです。

重要文化財 木造十一面観音立像
本像は大御堂の本尊で、3mを誇る十一面観音像の巨像である。両腕外側に薄く別材を矧付けるほかは、欅の一材より全容を彫り出しており、内刳りも施していない。頭上面などはかなり荒く彫り出され、両耳、両腰脇、両足等にはノミ痕が残されている。
伏見がちな穏和な顔立ちや、きわめて浅く彫り出された衣文表現などから、平安時代後半の作とみられる。
大御堂には、千曲市有形文化財(彫刻)の木造地蔵菩薩立像・木造聖観音菩薩立像なども安置されている。


△大御堂内には歴史の古いおみくじもあります。

夏にはたくさんの紫陽花をご堪能できます。ぜひ、併せて大御堂内の拝観もお楽しみください。


△大御堂360°プレビュー