明治の歴史に触れる 登録有形文化財【龍洞院架道橋】

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千曲市内にある、いくつかの国指定・登録有形文化財。なかでも桑原地区「龍洞院架道橋」は、一歩その場に足を踏み入れると当時の面影、空気感を感じ、懐かしい空間に圧倒されます。

「龍洞院架道橋」は、曹洞宗龍洞院に行く途中にひっそりとある、明治時代に作られたトンネルです。
今回はノスタルジックな雰囲気漂う千曲市の秘密スポット、龍洞院架道橋をご紹介します。

登録有形文化財「龍洞院架道橋」

この龍洞院架道橋(りゅうどういんかどうきょう)は、明治33年に作られた土木構造物。
JR篠ノ井線に残る官設鉄道(国有鉄道)時代のアーチ橋です。

現在は、千曲市北部にあるJR篠ノ井線、稲荷山駅~姨捨駅間に位置しています。

構造は、橋の長さは7.4m。幅員21m。煉瓦造単アーチ橋。
アーチは煉瓦5枚厚の長手積(※)であり、たいへん綿密なつくりとなっています。また、官設鉄道(国有鉄道)時代の残存物としても貴重なものです。
(※長手積:煉瓦の長い側面のみを千鳥(ジグザグ)に積む方式のこと。)

現代は、龍洞院の参道として使用

現在、橋下の通路は曹洞宗のお寺、龍洞院への参道として利用されています。


△龍洞院入り口から入り


△自然あふれる参道を進むと


△突如ノスタルジック感あふれるトンネルが見えてきます。


△そしてトンネルを抜けると…(ちょっと怖い)


△お堂まで繋がる階段が見えます。(ちなみに、ここは秋の紅葉が大変美しいスポット)

現在、この周辺は緑が青々と茂り、お散歩コースとしても大変気持ちの良い場所です。
お寺の参道ということもあり非常に静謐な空間です。
一人静かに昔の面影を味わいたい方にも大変おすすめな場所です。

118年の歴史を経ても今、当時の面影を残しています。
皆様もぜひ訪れてみてください。

参考:文化庁 国指定文化財等データベース
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails.asp


△秋の龍洞院

龍洞院架道橋

長野県千曲市大字桑原字小坂東
【龍洞院近く(龍洞院住所)〒387-0024 長野県千曲市桑原2136】

【行き方】
しなの鉄道屋代駅、またはJR姨捨駅から車で約14分。長野自動車道更埴ICから車で約15分

おすすめの時間:日中の明るい時間
おすすめの時期:1年中 特に秋は紅葉が楽しめます。