夜景と炎のコントラスト 無形民俗文化財「大池の百八灯」

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2018年8月16日(木)は姨捨SA上り線の山際にて、千曲市指定の無形民俗文化財である「大池百八灯(おおいけひゃくやっと)」が行われます。

日本有数の夜景の名所、姨捨の絶景とともに、炎のゆらめきをお楽しみ頂けます。

「大池百八灯」は年に一度、毎年8月16日に開催されます。

  • 日 時:2018年8月16日(木)18:30~20:00頃
  • 場 所:姨捨SA上り線の山際

大池百八灯

大池百八灯は400年以上引き継がれている伝統行事。
時代は戦国時代、「小松姫」に深く関係するお話です。

会場周辺は戦国時代の頃「大池新田村」と呼ばれていました。

「大池新田村」は天正14年(1586年 諸説あり)に徳川家康の養女・「小松姫」が上田城主真田信之に嫁いだ際に化粧料として与えられた土地と伝わっています。

当時、緊張状態にあった徳川家と真田家。
小松姫はその間を取り持ち続け、何度も徳川家康のご機嫌伺いをするため出府していました。

病気を患っていたにも関わらず、小松姫は元和6年(1620年)にも出府。しかしながら、その帰路、武蔵国鴻巣(埼玉県鴻巣)で急逝してしまいます。

急逝から2年後の元和8年(1622年)、真田信之が松代に領地へ移した際(松代移封)に伴って、真田信之はに小松姫のお墓を「大英寺」に建立します。
また、与えられていた土地「大池新田村」を大英寺の領とします。

そして、その翌年頃、「小松姫」の遺徳を偲び、大池新田村に住まう人々が中心となって、「送り火」のひと月遅れの夕暮れ時、一本松峠につながる古道(大道)に108(煩悩の数)の灯火を点して小松姫の供養を行いました。

これが、「大池百八灯」の始まりです。そして、現代に引き継がれています。

「大池百八灯」は現在、大池区育成会を中心に行事が行われています。各家をまわって集めた藁で百八の塔をつくり、最後の一つは大きな塔をつくります。

※この伝統的な行事は、千曲市指定無形民俗文化財として平成27年4月1日に指定されました。

大池百八灯をご覧いただくには

大池百八灯が行われる場所のそばは、火傷や火事の起因となる恐れがあるため、とても危険です。ご見学の際はどうぞお気を付けください。

また大池公民館からも見ることが出来ます。(大池公民館 〒387-0023 長野県千曲市八幡7940-1 ※公民館敷地内での駐車は数台可)

大池公民館では石塔や小松姫の位牌、小松姫が描かれた掛け軸等がある等、当時の歴史を垣間見る事も可能です。

姨捨の夜景とともに炎のゆらめきを。そして当時の歴史情緒を感じ取ってみてはいかがでしょうか。