「今だからこそ、『第1回 姨捨棚田ヒルクライム』を開催する意義があると思うんです」と主催者の鍜治(かじ)博一さんは話します。
11月10日(日)、『姨捨棚田ヒルクライム』は開催されます。ご存知の通り、10月12日~13日にかけての台風19号の各地への影響は甚大なものでした。現在でも関連情報がニュース番組などで報道され、また私たち、信州千曲観光局にも、お問い合わせは続いています。台風による被災を受けて、長野県内でも様々なイベントが中止になっています。
イベントを中止することの賛否
被災地の状況を考えて自粛すること、元気づけようと実施すること、どちらが良いのかを判断することは難しいことと思います。そんな中で『姨捨棚田ヒルクライム』の主催者である鍜治さんは”実施する”ことを選びました。その理由は「地元の人達だけでなく、全国様々なところから千曲市に来てもらいたいと願って企画したイベントだから」だそうです。

千曲市の今
長野県内のニュースでは「うちは通常通り営業しているのに…」というインタビュー映像が頻繁に放送されています。多くの観光客にお越しいただき、かつ観光地でもある、ヒルクライム会場の「姨捨の棚田」。上の写真の通り、台風の影響は少なく、いつも通りの絶景をご覧いただけます。同じく千曲市の戸倉上山田温泉も通常通り営業しています。いつも通りお過ごしいただけるのに観光客が減ってしまう…。観光に関わる人々にとって寂しく切ないことであり、経営においても大きな痛手となります。

被災地を観光する意義
風評という被害に悩む被災地へ観光に訪れていただくことは、被災地にとって大きな励みになります。千曲市で姨捨の棚田のイベントが実施されて、その様子を情報発信できれば「千曲市は大丈夫なんだ」と多くの方に伝えることができます。「イベントを実施して元気出していこうよ」と、当日の盛り上がりは様々な人にメッセージとして伝わるはずです。

「がんばれ」って、精一杯応援したい!
最後に鍜治さんはこう締めくくりました。「このような時だからこそ、当イベントへの参加や観光で千曲市に来てくだされば感謝の言葉もありません。ですから、ヒルクライム参加者の皆さんに感謝の気持ちを込めて、スタッフは当日精一杯応援します。きっと観覧してくれる千曲市民の皆さんも、このような時だからこそ、いつも以上のおもてなしの心で精一杯応援してくれるはずです」と。


千曲市・長野県を元気づけようと申込みが続々来ています!!