千曲市内には数ヵ所に「かたくり」の花が咲きますが、「かたくり群生地」がある、千曲市若宮の佐良志奈神社の境内で行われる1日限りの『八王子山のかたくりまつり』のご紹介したいと思います。
4月4日(日)【八王子のかたくりまつり】
昨年は中止となってしまいましたが、今年は1日だけではありますが、開催することになりました。
千曲市では「セツブンソウ」の花が終わりをむかえると「ハナウメ」「ハナモモ」などが、あちらこちらで咲き乱れはじめます。すると、「待ってました!」と言わんばかりに顔を出し始めるのが「かたくり」の花です。
【八王子のかたくりまつり】詳細内容
日程 2021(令和 3 )年 4 月 4 日(日)
時間 10 時 00 分 ~ 15 時 00 分
会場 佐良志奈神社および八王子山周辺(千曲市若宮)
内容 ・かたくりの花鑑賞
・地元農産物の販売
・徒歩5分での自転車道路から堤防下のあんず畑と戸隠連峰の展望を
主催 八王子山かたくり祭実行委員会〈 お問合せ先:090-1693-9057 (豊城)〉
協賛 茶道教室なごみ会、みどりのサポート隊
後援 千曲市・信州千曲観光局・佐良志奈神社・若宮区
【八王子山の自然観察会】詳細内容
日程 2021 (令和 3 )年 4 月 11 日(日)
時間 大正橋西詰「佐良志奈神社鳥居下」
内容 里山の八王子山、皆さんの知らない事が多々あります。
主催 みどりのサポート隊
お申込み・お問合せ : 090-1693-9057(豊城)
今年で【第5回】をむかえます「八王子山の自然観察会」。地元の方でも知らない事が発見できるかもしれません!「みどりのサポート隊員」の方々と一緒に510メートルの山頂まで散策を楽しみましょう♪
現在の「かたくり」の様子
3月19日に神社横の群生地帯を見に来た時には、葉が出てきていましたが、まだツボミがあるように見えませんでした…
20日の夕方からの雨がきっかけだったのか、22日に行くと神社横の群生地帯にチラホラと咲いていました♪
見頃は3月24日・25日
かたくりまつりの駐車場から北側にある「カタクリの山道」の登り口には、すでにかなり沢山のカタクリが咲いています。
「カタクリ」だけでなく「ヤマエンゴサク」も一緒に咲いています♪
「かたくり」とは...
ユリ科カタクリ属の植物。
昔は「堅香子(かたかご)」と呼ばれ「堅香子」の由来は諸説あり、「かたむいたかご」のように見えることから名づけられたともいわれています。
「かたくり」の漢字表記は「片栗」。
鱗茎(地下茎にできる肉質の葉)が栗の半分のような形をしているので、「片ほうの栗」…「片栗」という。現在「片栗粉」といえば、ジャガイモが原料となっているものがほとんどですが、かつては、「かたくり」の根茎(こんけい)に含まれるでんぷんを使用し作られていました。
ちなみにカタクリは花が咲くまでの時間が長く、根づいてから 7 年前後かかります。また花が咲かせられるのは 7 回程度ともいわれ、花を咲かせるのに非常に時間がかかる反面、咲いてからの時間が短い珍しい生態をもっています。
「かたくり」は別名を「春の妖精」「スプリング・エフェメラル(Spring Ephemeral)」と呼ばれており、 1 年のうち地上に出ている期間が春先の 2 か月ほど。しかも開花は 2 週間ほどと、短い特徴もあり、儚いなどという意味で「妖精」や「エフェメラル(はかない)」がつけられたそう。
ピンクから薄紫色の花を咲かせ、細い花弁に特徴があります。日陰などの暗い場所では閉じたままの花が陽があたることで徐々に花弁が開き、大きく反り返ります。
季節としては早春ですが、地域によってまちまちであり、千曲市のように 3 月下旬に開花の地域もあれば、6 月に開花する地域もあります。分布としては北東アジア地域(朝鮮半島・千島列島・サハリン・ロシア沿海州)と日本であり、国内では中部地方以北を中心に分布し平地から山地の林内にかけて広く分布します。
近年では乱獲や盗掘、土地開発による生育地が減少しており、それを食い止めるために自生地の保存活動が活発に行われています。千曲市もその一つでみどりのサポート隊の皆さまを中心にカタクリの自生地の保存活動が行われています。
佐良志奈神社
現在、祭神 4 体(大鷦鷯命【おおささぎのみこと=仁徳天皇】・誉田別命【ほむたわけのみこと=応神天皇】・息長足姫命【おきながたらしひめのみこと=神功皇后】・残り 1 体の祭神名は不明)が現存している神社になります。佐良志奈神社の摂社である八王子社は現在でも八王子山に現存しています。時代が経て、南北朝時代には後醍醐天皇の皇子である宗良親王が更級の地に隠棲した際に、この神社を暫時の御所としたともいわれております。
允恭(いんぎょう)天皇の皇子である黒彦皇子の勧請により 433 年頃に建立され、もともとは冠着(かむりき)山の支嶺にあたる八王子山に祀られていましたが、887(仁和 3 )年の地震により、当時千曲河原だった八王子組に崩落したため、麓にあった若宮八幡宮に合祀されました。
1882(明治 15 )年に郷社に列せられ、明治の町村合併に際し「更級(さらしな)村」の名を許される根拠になりました。また、作家の志賀直哉による小説「豊年蟲(ほうねんちゅう)」の中にも描かれています。
HP「ウィキペディア」・HP「暮らし~の」「佐良志奈神社由緒」より一部引用
新型感染症の拡大を防ぐためのお願い
できるだけ、人ごみを避け基本的な感染防止策をするとともに、自らの健康観察を行い、自らを感染症から守る対策をするようお願いいたします。
新型コロナウイルスの感染は、飛沫感染・接触感染が中心とみられており、閉鎖した空間で近距離で多くの人と会話するなど、咳やくしゃみなどがなくても感染を拡大させるリスクがあります。
感染拡大と予防に有用と考えられている「咳エチケット」「手洗い・うがい」を心掛けましょう!
千曲市 新型コロナウイルスに関する情報
長野県 新型コロナウイルス感染症対策について
厚生労働省 新型コロナウイルス感染症について