「千曲市のあんず」を使って【あんずのジャム】を作ってみよう!

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前回の『あんずのシロップ漬を作ってみよう!』を読んでくださった方も、そうでない方も、こんにちは!
今回はあんずのジャム作りに挑戦してみましょう~!

これがなくっちゃあ始まらない! あんずの実を買いに行こう!

『あんずフェア×うまいもん展』

千曲市「あんずの実」ただいま絶賛発売中です♪【2021年 6月25日現在】

「生あんず」心待ちにしてくれていた方々、お待ちどうさまでし...

レシピのダウンロードはこちらから(ジャムとシロップ漬のレシピが2枚セットになっています)

 材料 』
・生あんず 1㎏
よく熟れた柔らかいあんずを使いましょう。買ってきた時にまだ実が固ければ、しばらく常温で置いて追熟させましょう。傷の多いはね出し品でも、美味しいジャムが作れます。
品種は生食に適したもの以外でしたら何でも作れます。平和や信山丸、昭和も良いと思います。

・砂糖 種を取り除いた正味の半量以上(あんず1㎏なら500g~)
※砂糖の量が少ないと日持ちしなくなるため注意しましょう。
※三温糖やきび砂糖でも美味しいジャムが作れますが、ジャムの色がくすんでしまいます。あんずの爽やかなオレンジ色を楽しみたい方は、白砂糖を使用されることをお勧めします。

『道具』
・ビン(225㏄)とフタ 各3個(1㎏のあんずで、ビン2.5本分の量になります)
・鍋 2個(ジャムを煮詰める用と、ビンの煮沸用)
・木べら
・おたま
・計り
・厚手の布巾や清潔な軍手等(主にビンを熱湯から取り出す際に使用)
・キッチンペーパー

作るときのコツ
・とにかくやけどに気をつける!
・火力は常に強火で!
・ジャムを絶対に焦がさないこと!

事前にやっておくこと
・ビンとフタを食器用洗剤で洗い、しっかりすすいでおく。

それでは早速調理スタート

①加工ビンを熱湯で殺菌する。(煮沸したらお湯から出して乾かしておきましょう。)

<お湯が沸騰してから10分間煮沸しましょう>

②あんずを洗ってから水気を取り、種を取り適当に切る。
※水気を取っておかないと、煮詰める時間が長くなります。

<傷がついていたり、熟しすぎて腐りかけている部分は取り除きましょう>

<あんずを煮詰めやすくするだけなので、切り方は適当で問題ないです。しっかり熟していれば、こんなに細かく切らなくても大丈夫です。>

③②に砂糖を半量加えて汁が出るのを待ち……

汁が出たら火にかけ、鍋の底から焦げ付かないように常にかき混ぜ、泡が出てきたら残りの砂糖を入れ、更に焦げ付かないように煮詰める。(強火で短時間に仕上げる。)※アク取りは必要ありません

<初っ端から火力全開でいけ!>

<泡が出てきたら……>

<残りの砂糖を全部入れる!>

<ここからノンストップ! 休まずかんますこと!(『かんます』……長野県の方言で『かき混ぜる』の意味)>

とにかく強火で常にかき回し続け、短時間で仕上げることが、色の良いあんずジャムを作るコツです。焦げてしまうとジャムにおこげが混じってしまい、味も見た目も落ちてしまいます。ここが正念場なので、なんとか頑張ってください。
あと、かんましてるとき、めちゃくちゃジャムが飛び跳ねます。肌につくと火傷必須なので(痛みをを感じるほど熱いです)、手袋をはめる、長そでを着る等して、火傷防止に努めてください。

④コップテストをし、あらかじめ煮沸したビンに詰めフタをする。(コップに水を入れ、落としたジャムがスーッと落ちればよい)

<見にくくて申し訳ありませんが、これはスーっと落ちているところです。ゆるいと途中で、パラパラっと散りながら落ちていきます。>

ジャムをビンに詰めるとき、水を少し張ったボウルにビンを入れ、ボウルごと鍋に近づけるとジャムが入れやすいです。水を張るのは、ジャムが台にこぼれてふき取る手間を省くためです。また、熱いジャムを入れるので、直接ビンが持てないため、ボウルを使用しています。

ジャムをビンの口いっぱいまで入れます。縁からこぼれてしまったら、水に濡らして絞ったキッチンペーパーできちんとふき取りましょう。フタを閉めた時に、カビや雑菌が入る原因になります。

⑤煮沸した湯の中に④のビンを入れ、5分煮沸する。(完成!)

お疲れ様でした!

※開封をしなければ、1年ぐらいは常温で保存できます。開封後は冷蔵庫に入れて保存し、早めにお召し上がりください。

さて、鍋に残ったジャムをかき集め、先ほどコップテストで使ったコップに足して、特製あんずドリンクを飲みながら、煮沸が終わるのを待ちましょうか。

<氷や水を足して混ぜるだけ。お好みの濃さにして楽しみましょう>

ジャム作りをしているといつも、安房直子さん作『あるジャム屋の話』という素敵なお話を思い出します。
あるところに、一人で手作りのジャム屋をやっている男性がいました。ある日、男性が出先から帰ってきた時に、ふと気が付きます。ジャムを作り終わった後の、うっすら鍋に残っていたジャムが綺麗に無くなっていることに。それが何度も続いたので、不思議に思った男性が出かけたふりをして見張っていると、一頭の鹿がやってきて、残ったジャムを丁寧にかき集め、ロシアンティーにして楽しんでいたのでした。
ちなみにお話に出てきた初めのジャムは、あんずではなく、かりんだったと思います。

閑話休題。

そろそろ煮沸も終わりましたでしょうか? ビンを取り出す時は火傷に気をつけて、日の当たらない所で保管してくださいね。
それではまた。