2021年12月10日(金)~ 12月14日(火)まで、長野県千曲市八幡にある「武水別神社(たけみずわけじんじゃ)」にて、国選択無形民俗文化財に指定されている伝承行事の『大頭祭(だいとうさい)』が執り行われます。
本年度の『大頭祭』も、新型コロナウイルス感染予防と拡大防止の為、宝船や神楽舞などの奉納行事は残念ながら中止となりますが、ご神事は執り行われます。
過日 12月3日(金)に、大頭祭で使用される御供である「お餅」を準備する【釜清め神事】が執り行われましたので、まずは「釜清め祭事」の様子をお届けしたいと思います!
12月3日【釜清め神事】
大頭祭の一連のご祭事である「釜清め神事」
神様にお供えする際に使用する調整道具を清めるための御祭事です。
△頭人、各地区の役員さんが集まり「釜清め神事」が始まりました。
各地区の頭人のご身内などから選ばれた各地区2名の「トウド」が千曲川に入って「禊(みそぎ)」を行います。
「釜清め神事」で、清められた調整道具を使用し、「トウド」役は奉納するお餅をつきます。
神様にお供えする御供(ごく)のお餅は、約3,600個ほど作られ「五頭人」に投げつけられます。
一説によると…「つきたてのお餅がくっつかないようにするため」など、諸説あります。
2021年12月4日(金)
前日「額殿」内で行われた「御供餅奉製」
「額殿」にて「御供餅」を御供入の木箱に五頭人が704個づつ入れ、12月10日の「大頭祭」当日まで奉納され、当日を待ちます。
2021年度 武水別神社【大頭祭(新嘗祭)】
1985年(昭和 61 )に国の【選択無形民俗文化財】に指定されたご神事は、約四百有余年にわたり毎年休まず開催されておりました。伝承のある御神事で、千曲市でも歴史深いお祭り。
12月10日(金)~14日(火)までの「神事」や「頭人行列」につきましては、万全の対策を取った上で神職・関係者にて斎行を予定しております。
■日 付 2021年 12 月 10 日(金)~ 12 月 14 日(火)
■場 所 武水別神社・斎ノ森神社など
■練り祭 14:00 ~(12日は17:00~「夜ねり」もあります)
「練り祭り」
「練り祭り」では期間中の 5 日間、一番頭から順に五番頭までの頭人が、斉ノ森神社から武水別神社まで(約 1 キロ程度)大行列をつくって、米や野菜類といったお供え物(御供・神饌物)を神社に歩き運びます。
八幡のお八幡さん『武水別神社』
〈住所〉〒 387-0023 長野県千曲市大字八幡 3012
〈お問合せ〉武水別神社八幡宮社務所 TEL:026-272-1144 FAX:026-272-6330
〈駐車場〉60 台・無料 (駐車場の台数が限られております。ご了承ください。)
【アクセス】
- タクシー:しなの鉄道線屋代駅から約 4 km
- 車:長野道更埴 IC から 5.4 km(約 10 分)
【斎ノ森神社】
〈住所〉〒 387-0023 長野県千曲市大字八幡 3711
※なお、斎ノ森神社には駐車場スペースがないため、武水別神社の駐車場もしくは公共交通機関をご利用ください。(斉ノ森神社から武水別神社まで約 1 km程度)
境内の「茶屋」で ひと休み♪
武水別神社境内にあるお茶屋さんで、ひと休みはいかがでしょうか?
緋もうせんを敷いた風情ある縁台で由緒あるお茶菓子「うづらもち」は格別♪
「うづらもち」は江戸時代後期に始まったとされるお餅。
当時、神社の東側の千曲川河原は葺藪で、 数百数千ものうずらが群生しており、その群れ遊ぶ姿を、諏訪の建築家であり彫刻家でもある立川和四郎富昌が本殿の大黒柱の両側に4羽ずつ彫刻したそうです。
神社とうずらとの関係が深いことにちなんで神社西隣りにある「ホテルうづらや」の初代・武井音兵衛氏が創始されました。
おまけの【大頭祭】
ほんの少しですが…
ご神事だけではなかった、2019年の「大頭祭」をお写真でお楽しみください♪
2019年度は「お馬さん」も頭人行列に参加♪
残念ながら、今年も姿が見れない「御供まき用のトラック」
雅楽の一団も!厳かな雅楽の調べが武水別神社の境内に響き渡り、平安時代にでもタイムスリップしたかのような時間が流れました。
境内横から大鳥居まで五頭人が馬に乗り、練り歩く姿は威厳がありました。
2019年度の「御供まき」の様子(拝殿横の広場)
「大頭祭」の過去記事
2020年
2019年
2018年
武水別神社のホームページはコチラ