【ちくまであそぼ】姨捨の棚田は脱穀シーズン(10月7日現在)

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台風14号が近づき雨も降り始めました。今回の台風は動きが遅いため長時間の大雨になるとの事です。そのため、脱穀予定日も日程を前倒しして作業を行う農家さんも多いのではないでしょうか?

千曲市の『姨捨「棚田貸します制度」』も日程を変更して早めの脱穀となりました。

△10月7日午前9時30分ころの姨捨の棚田(姪石苑周辺)

10月3日(土)

【名勝姨捨棚田倶楽部】

10月3日に「名勝姨捨棚田倶楽部」さんの脱穀作業があり、私ども観光局局員もお手伝いに行ってまいりました。朝早くから会員のみなさんがぞくぞくと増えていき、遠くは上伊那や中野市からもお手伝いにいらしてました。

【脱穀】

みなさん慣れたもので手際よく作業を進めていきます。
「はぜかけ」して乾燥させた稲束から脱穀機で籾(もみ)だけを取り出します。

【落穂(おちぼ)拾い】

子供たちは脱穀機(ハーベスター)で取れきれなかった「もみ」がついているものを一生懸命集めています♪お米の大切さが学べますね!おにぎり何個分になるかなぁ~♡

【藁(わら)束ね】

脱穀が済んだ藁(わら)を束ねる作業も意外と力作業です。紐を使用せずに藁を利用してワラ束をまとめていきます。

使用しきれない余った藁(わら)は、来年もに丈夫な稲が育ち、美味しいお米になるように「土の栄養」として粉砕して田んぼを覆います。

【測量作業】

もみ付きのままのものを測量して袋に詰めて完了です♪

名勝姨捨棚田倶楽部

 国の名勝である姨捨の棚田で保全活動や地域イベントを開催する団体です。空き家改修したOASISで体験プログラムを実施していらっしゃいます。

10月7日(水)

【千曲市 姨捨「棚田貸します制度」

10月10日に開催予定でしたが、台風が接近していることから予定を変更し、10月7日に「名月会」「千曲市役所職員」で一斉に脱穀作業を行いました。

△脱穀機(ハーベスター)を動かす「名月会」会長の金井実さん

次々と稲束がハーベスターの中を通り…

出てくるときには実が取り除かれ…

見事に籾(もみ)だけが出てきました♪

【籾すり作業】

籾すりは、籾から籾殻(もみがら)を取り除いて玄米にする作業で、別名「脱ぷ」と言います。

長野県は籾(もみ)で保管する方が多いのですが、長野県外では、収穫後は籾(もみ)すりをして、玄米で保管される方が多いようです。

△長楽寺から棚田へ向かう途中にある「名月会」さんたちの納期倉庫。ここで、籾すり作業を行います。オーナーさん毎に袋が違うので、間違える心配はありません。

先ほど収穫したばかりの籾(もみ)を投入!

機械の中で「もみがら」「くず米」「玄米」と選別され、籾すりが終わった、すりたてホヤホヤ玄米が出てきました~♪

両サイドに玄米。真ん中の樽(たる)の中へは、「くず米」と呼ばれる、まだ青く小さいものや割れた玄米などが選別されて出てきます。

【玄米】

オーナーさんの袋別に「籾すり」作業をし、これで、玄米をオーナーさんへお渡しできるようになりました♪(※オーナーさんのご依頼で「籾」と「玄米」が選べます。)

10月10日(土)に「千曲市人権ふれあいセンター」にて、オーナーの方々にお渡しする予定です♪

えっ!?籾(もみ)付きで保存するのは信州だけ??

初めて「名月会」の農機倉庫にお邪魔させていただき、「もみすり」工程を拝見させていただきました。写真を撮り、工程を見ていて「なぜ、籾(もみ)のままではダメなんですか?」と、名月会の方に質問をしたところ、長野県以外は玄米で保管するのが主流なのだそう。

ここ長野県は湿潤な地域では籾つきでの保管は可能だが、地域によって「胴割れ」という、米にひびが入る状態になりやすいため常温保存が難しいのだそう。

コイン精米機も、長野県では「もみすり対応」機種が主流だが、他県では「もみすり対応」が無いようです。

ですから、姨捨「棚田貸します制度」のオーナーさんは県外の方が多くいらっしゃるため、玄米にしていく方が多いようです。

籾で保管したくても、「もみすり対応」がなければ大変ですよね…

籾殻のイラスト(米)

籾(もみ)

収穫したままの状態。
土に撒いて水をあげると芽が出て稲になります。

固い殻で覆われ、守られている状態なので、寒さや暑さや乾燥やなどの環境の影響を受けにくく、さらに、虫やカビの害が起こりにくい。

いつでも新米に近いお米が楽しめる。

玄米(げんまい)

籾がら(お米を包んでいる殻)を剥いたものが玄米になります。

玄米は胚芽と呼ばれる芽を取ってしまっているので、土に撒いても芽は出ますが稲にはなりません。

籾の殻がない分、質量が減るため保管するのに場所をとらない。

玄米の保管方法

玄米は発芽することからもわかる通り、生きています。 15度を超えると呼吸が活発になり、食味も低下してしまうため、湿度の低い場所で低温(10℃以下の場所が理想)で保存し、ジップロックのような密閉できる袋に入れて保管することをおススメいたします!

家庭では、冷暗所や冷蔵庫の野菜室で保存するとよいそうです♪ただ、お米はにおいが移りやすいので、においの強い食材の近くに置かないように注意しましょう!

筆者のおまけのひとりごと
オーナーさんたちが丹精込めて育てられたお米は格別なんだろうなぁ~!
みなさんが楽しんで作業されている姿を拝見させていただいて「私も来年はオーナーになってみたいな~」と思う、今日この頃。
台風14号がきて雨降りが続き、寒くなってきましたね。気圧の変化で「片頭痛」が出てきてしまう方も多いはず。痛いのを我慢せずにお薬を飲んで、楽になってくださいね♡
みなさま、ご自愛くださいませ~♥

△更級小学校5学年の「アマビエ」の案山子♪

新型感染症の拡大を防ぐためのお願い

千曲市  新型コロナウイルスに関する情報 
長野県 新型コロナウイルス感染症対策について
厚生労働省  新型コロナウイルス感染症について 

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