浮世絵で『姨捨の棚田』といえば、歌川広重の『六十余州名所図会』 信濃 更科田毎月鏡台山。

「田毎の月」は実際には見ることはできません…
ですが!
この度、この浮世絵と同じ風景が姨捨の棚田で出会えるようになりました!
信州さらしな「田毎の月」プロジェクト
開催期間:2021年11月20日(土)〜2022年3月19日(土)
本来「田毎の月」の風景を見られるのは、棚田に水が張られている5月上旬ですが…
11月20日(土)~ 2022年3月19日(土)の期間、信州さらしな「田毎の月」プロジェクト実行委員会のみなさんにより、「姨捨の棚田」にペットボタルで『田毎の月』を再現されています♪
ペットボタルとは・・・
石川県輪島市白米(しろよね)千枚田で埼玉県の半導体製造メーカーのサンケン電気㈱が地域おこしのために開発。サンケン電気㈱は社会貢献の一環として、環境教室やペットボタルの工作教室を開催。(引用: 信州さらしな「田毎の月」プロジェクト 資料より)
仕組みは「太陽光パネル」「充電池」「LED」を組み込んだものをペットボトルを利用した容器の中に納めたもので、昼間の太陽エネルギーを「太陽光発電パネル付 LED(発光ダイオード)」で「蓄電」し、暗くなると LED が自動的に点灯します。
「ペットボタル®」の生みの親、サンケン電気株式会社の 公式ホームページ
全国初!小学生に講師として中学生が活躍
9月8日(水)【治田小学校】

更埴西中学校と屋代高校附属中学校の生徒が、小学高高学年の児童に「ペットボタル」の制作の講師として活躍してくれました。
その後、低学年の児童には高学年の児童が講師となり、ペットボタルを制作しました。

この日、更埴西中学校2年生「20名」屋代高校付属中学校3年生「5名」が講師として大活躍♪
子供たちが協力し合いながら制作する姿はとても素晴らしく、未来の千曲市がとても楽しみでなりません。
いよいよ「ペットボタル」を設置
11月12日(金)八幡小学校

9:00、姪石苑。
八幡小学校の5年生34名がボランティアに来てくれました。
信州さらしな「田毎の月」プロジェクト委員の方々のお話を聞いて、さあ、準備万端!

児童たちは、持ってきた「空」のバッグの中に、ペットボタルをめいいっぱい詰め込み「ヤル気も満タン」です!

準備していた1,500個のペットボタルは、子供たちの手早さにより、1時間足らずで刺し終わってしまいました。子供たちのパワーに圧倒されました。
八幡小学校のみなさん、作業お疲れ様でした!
11月15日(月)更級小学校

9:15、姪石苑。
更級小学校の5年生32名がボランティアに来てくれました。
さあ、始めましょう!

講師のプロジェクト実行委員の方に教えられた幅をものさしやメジャーを使いながら「ピッチ」を合わせてペットボタルを設置しています。

更級小学校のみなさん、作業お疲れ様でした!
11月16日(火)治田小学校

9:15、姪石苑。
治田小学校の5年生48名がボランティアに来てくれました。
当初、治田小学校は11月9日の予定でしたが、雨で延期となり16日となりました。
この日も残念ながら曇り空でしたが、児童たちは元気に作業にとりかかりはじめました。

このプロジェクトで重要な「田毎の月」
各、田んぼの真ん中に「ペットボタル」を8個設置していました。

この8個の役割がとても楽しみです!

治田小学校のみなさん、作業お疲れ様でした!
11月20日
信州さらしな「田毎の月」プロジェクト設置イベント
13時30分、信州さらしな「田毎の月」プロジェクト設置イベントが開催されました。
来賓の方々、更埴西中学校、屋代高校附属中学校、屋代高校、屋代南高校の先生方と生徒のみなさんが集まりました。

市内「中・高生」によるペットボタル設置
市内の「更埴西中学校」「屋代高校附属中学校」「屋代高校」「屋代南高校」の有志により、日本遺産センターから姪石苑~農道までの導線。姪石苑の上にある水田畦畔へのペットボタル設置をし、完成となりました。

見事完成いたしました♪

「ペットボタル」は色とりどり♪
「ペットボタル」は時間によって光の色が変わっていきます。
道路用は、2色。30分ごとに、緑色→紫色に。
畦畔用は、4色。15分ごとに、ピンク→緑色→ゴールド→水色に。
田毎の月は、2色。30分ごとに、黄色→白色に変わります。

お月様と棚田を一緒に映したいのであれば、できるだけ月の出を狙うと無理なく写真に収めることができます。夜景も棚田も、この空気が冷たく澄んでいる綺麗な時に是非、お楽しみください!!
夜景がキレイに見える季節です♪2021年秋冬【姨捨夜景ツアー】の記事もお楽しみください♪
信州さらしな「田毎の月」プロジェクト委員会
「もっと多くの人に姨捨の歴史や景色を感じてほしい」との思いから、千曲市内の小中学と連携し、姨捨棚田に関する体験学習及び LEDの科学教室を開催、そして冬期の耕作田ライトアップを行う活動を令和元年より続けております。
これまでの経過
発足のきっかけ
ペットボタルは、石川県輪島市白米(しろよね)千枚田で埼玉県の半導体製造メーカーのサンケン電気㈱が地域おこしのために開発したもの。太陽光発電パネルと蓄電池とLED照明を組み合わせたものです。サンケン電気㈱は社会貢献の一環として、環境教室とペットボタルの工作教室を埼玉県内で開催。
これを姨捨棚田で出来たらいいなぁ、がスタート。
令和元年度
7月、市内の有志で「信州さらしな田毎の月プロジェクト実行委員会」を設立。
その後は、長野県テクノ財団善光寺バレー地域センターのご支援をいただけることになり、サンケン電気㈱と相談し、更級小5~6年生と八幡小4~5年生を対象に環境教室とペットボタルの工作教室を開催。
令和2年度
コロナ禍のため小学校での取り組みを断念。
皆で協議した結果、姨捨棚田に関わっている中学校に声掛けしようとなり、更埴西中、屋代高校附属中の相談し、更埴西中学校1年生、屋代高校付属中学校2年生を対象に実施。
令和3年度
今回は、長野県テクノ財団善光寺バレー地域センターや県元気づくり支援金、皆さんからの協賛金を募集し、おかげさまでペットボタル3,800個を設置することができることとなりました。

信州さらしな「田毎の月」プロジェクト委員のみなさま、素敵な風景をありがとうございます!